ダンガンロンパV3

日記を書くのが久々すぎる

フォロワーさんの推し「王馬くん」が前から気になっていたので、今更ながらダンガンロンパV3をやりました。

もちろん王馬くんが見たくて始めたんですけど、ストーリーもメッチャクチャ良かった……もっと早く出会えばよかったぜ!吐き出さないと心が落ち着かないくらいには良い作品だったのでここに感想を書きます。(1/24 ちょっと加筆した)(1/28 2周目をやった上でまた加筆した)

最終章の話まで全部ネタバレしてしまうので、ある程度残酷描写に耐えられる未プレイの方はこの下の文章を読まずにいますぐプレイしてください。特に何らかの創作者の方は。やってくれ、今すぐ

最後までクリアしました。
王馬くん!!!!!!愛してるぜ〜〜〜!!!

終わり方マジで最高すぎたので全創作者にプレイしてほしい。そうだよ……フィクションは人を変えられるんだよ……。
私は過去作をひとつもやってないのでそのへんの情報は全くなくて、王馬&百田くんと一緒に「えのしま……?」ってなってたんですが()
でもそうなんだよ、全ての物語はフィクションであることを私たちは心のどこかで理解していて、それでも現実と同じように心を動かしてしまうんだよ。それが嘘か真実かなんて関係ないんだよ。存在……存在だよこれは……。

私はいつも存在することの条件として「誰かの記憶にあること」を主張している存在信者なので、創作キャラクターもまちがいなく存在しています。これは設定ではなく現実です。

「思い出しライト」で明示的にされているだけで、意識と記憶のアップデートは現実の人間だって普段からやっていることですしね。記憶が正しいかどうかなんて誰にも確かめられない。生きている中で、自分自身で自分の記憶の改竄をしてしまうことだってわかっている。嘘には無限の可能性がある。

アルくんも言っていましたけど「俺たちは中身をみられない生き物」なんですよ。だから自身の目に見える「現実」から、自身が受け取ったものが全て。だから行動を他者に示すことが内面的な真実をさらけ出すことになる。王馬くんのように嘘をつくことだって、こころの在り方を示していることになる。嘘つきの解像度高すぎて最高

4章

すごく大事な章だと思うんですけど、真相を知るのは王馬くんだけなんですよね。ゴン太も王馬くんの協力者であった以上隠してることがあったはずなんだ……。百田くんログアウトから死亡推定時刻まで1時間以上経過しているのもおかしい。百田くんがいつ戻ってくるかわからないのだから、入間ちゃんは急いで計画を実行しなければならなかったはず……なのに百田くんをログアウトさせてからしばらくは生きていたことになる。あの三人には永遠に明かされない秘密がありますね。

あと「好きになった子は首を絞めてでも振り向かせたいタイプなんだよね」って台詞も気になりますよね。最高のSっ気台詞なんですけどそれは置いとくとして()言葉通り「好きになった子」が入間ちゃんだったのか、「あーあ、振られちゃったか」の話の流れから最原くんを指しているのか。

2章あたりから既に王馬くんは「視聴者」の存在を意識している上、4章ではみんなより先にカードキーによって「外の世界の秘密」を見てきていると思われるので、プレイヤーである最原くんの目を通して、プレイヤーを振り向かせる、すなわち「外の世界を変える」「このクソみたいなフィクションの牢獄から出て救われたい」という意味と、絞殺することになる入間ちゃんのダブルミーニングなのかな、と私はとらえました。ゴン太はともかく、王馬くんがカードキーで見たものは第四の壁を意識させる物だったんじゃないだろうか。荒廃した外の世界というだけではなくて、「自分たちはこの創られた世界から出られない」という絶望。ゴフェル計画とか隕石とか、嘘がわかる王馬くんには全部創られた記憶であることがわかっている。だから「もう何が起こっても不思議じゃない」ことがわかる。

裁判中は入間ちゃんに対し「そうだよね!死んだあとに悪く言うのは良くないよね!」って言いながら引き続きボロクソ言ってましたけど、あの段階では自分を殺そうとしたから大嫌いな人殺し認定になっていたのか、それともあまりに死んだ入間ちゃんを悪く言うみんなに対しての皮肉だったのか……。王馬くんは全編通して「人殺し」が嫌いという点だけは一貫してるので、どっちもかな。

でも最初の頃は仲良くSMプレイしてただけのように見えるので、コロシアイを強要される環境に入間ちゃんの心が負けてしまった……ということなのかなやっぱり。王馬くんだけはいろいろな道具を作ってもらっていたり、「エロエロ助けに来てね?」ってあの入間ちゃんが言うくらいには信頼関係があった。エロエロ?

言動のせいでほぼ全員に距離を置かれていたので、入間ちゃんとまとも(まともでもないけど)に交流できていたのは王馬くんとキーボくらいなんですよね。

厄介下ネタ女も王馬くんの罵倒には敵わなくていいコンビでしたね。土下座させるのも楽しんでただろあれは……信頼の証だったろ……。入間ちゃんの方は多分紅鮭団やってみた様子を見ても誰でもよかったんだと思うけどね。優しくされたら好きになっちゃうタイプ。ビチ子ちゃんですわ……好感度イベ入間ちゃんは最原くんの手には負えてなくて王馬くん助けてくれという気持ちだった MにはSをぶつけんだよ

あとモノクマにわざわざ再配置させた「外の世界の秘密」は何だったのか。ゴン太アルターエゴが話していたように「思わず死んでしまいたくなるような絶望」なら、動機にはなり得ない。外も地獄で生き残る意味なんてないからみんなで死のう!っていうのはコロシアイ首謀者にメリットがないよね?みんなに裏庭の通路をエレクトハンマーで突破させたときみたいに全員絶望させればコロシアイは終わると王馬くんは考えた(実際、一時的に終わった)のだから、外の世界の秘密がそれと同じものなら全員集めて見せてしまえば終わるはずだった。いったい何がどう動機だったというのか……?

外の世界の秘密=動機なら、それは「もういっそ殺してほしい」と願う人を作り出すためのもの、ということでしょうか。死んだほうがましなら、いっそ殺してあげようとする優しい人もいるってことよね。だからゴン太だけでなく、入間ちゃんにも思い出しライトを使っていたのかも。「万が一にも死ぬわけにはいかない」と自分の才能が必要とされているという自信を持っていた彼女が、外の世界の真実を知ってしまったら確実に絶望する。王馬くんは自分を殺す計画を実行しようとした彼女を無力化出来る。

そしていっそ殺してあげるべきだとゴン太に判断させる。「王馬くんを守るために殺した」よりは、「絶望した入間ちゃんを死なせてあげた」のほうがゴン太の優しさ的にしっくりくる気がする……。みんなに外の世界の秘密を語らなかったのは、そのほうが苦しむことになると入間ちゃんを見ていて確信していたから……なのかな?ここは想像しかできないけど、この辺は王馬くんが動機なんてどうでもいいんだよって明らかに話題を逸らした部分なので、語りたくない何かがあるみたいですね。百田くんが死んだという絶望のダメージを軽減するために頑なになっていたハルマキちゃんと同じ心境なんじゃないかなという感じはします。希望希望言ってると手痛いしっぺ返しをくらうんだよ。

王馬くんはゲームはHARDモード派だそうですし、5章の覚悟からもただ世界に負けて無駄死にすることだけは絶対に嫌だったと思いますが、入間ちゃんはおそらくそうはならない。そして入間ちゃんも王馬くんも他のメンバーにわりと嫌われていた存在なので、王馬くんのこの計画実行において信頼できる人間はゴン太しかいなかった。「オレだって死にたくないんだよ?」と「オレは最初から覚悟の上だ!」の両方が真実なら、やっぱり4章もゲームに勝ちたかったしただ無駄死にするつもりはないけど自分では絶対に手を下せなくて、頼れるのはゴン太だけだった、でもやっぱりゴン太は死なせたくなかった、ということなのかなと。

投票で同着一位だとどうなるのかの確認をしていたからには、それが王馬くんにとって重要な情報だったはずだ。モノクマは「どっちかが当たりならOKにしてあげるよ」って言ってましたけど、ゴン太と王馬くんで同票を狙っていたのかな。議論をしてれば誰が誰に入れるかは自ずとわかってくることだろうし。ゴン太は(記憶がありさえすれば)いずれボロを出すはずで、そうなると百田くんあたりが「そんなはずねえ!」って言い出すはずで……。最原ちゃんはたぶん冷静に疑って真実を掴もうとする。入間ちゃんの計画で犯行が可能な人物は絞られるわけだから、ここでもゲームの継続を望む首謀者を暴こうとしたのかな。ここでいつも謎のオタクツッコミしかしない白銀ちゃんがやたらと「ゴン太くんは犯人じゃないよ!」って発言回数が多かったのも気になりますね。これのせいで王馬くんは真の首謀者に気付けなかったのかも。

明らかに空気が変わったのが最原(プレイヤー)が偽証した瞬間ですよね……建物の構造上最原を見ていないとおかしいはずの白銀さんですら最原くんの言葉を信じ、不自然なまでにみんなに信頼されていた。ゴン太は犯行の記憶を失っているのでまともな反論ができない。主導権が最原に握られ、根拠もなく信じられた最原の偽証で館側のゴン太以外の人物のアリバイができてしまった。王馬くんのアバターに特殊設定があったことも、モノタロウによって発覚した。つまりゴン太以外の誰にも実行できない。たとえ自分がゴン太を庇ったとしても票を分散させることができない。

「ゴン太は絶望の世界に残るクロの役目を買って出てくれた」のなら確かに犯人がゴン太だとバラす必要がなかったんだけど、もう最原くんの偽証によってどうしようもなくなったことに気付いてしまったからバラして諦めてしまった……。「ゲームに勝てないならつまらなくしてやるのがせめてもの仕返し」だと言っていたので、偽証された瞬間に勝てなくなった、ということですよね。

王馬くんから冷静さというか全部手のひらの上って感じがなくなって、ヤケクソみたいに「犯人はゴン太だよ」って……あの瞬間ホントに悔しかったんだと思う。あの「ちゃんと、論理的に反論しろよ!!!」ってゴン太を攻めている時の怒りと悔しさが声に乗ってる感じが本当に……。(声優さんありがとう……)おしおきの後の「嫌だよバーカ!」もだいぶ限界だこれ……って思いますもんね。自分に嘘をついてないと耐えられないやつ……。自分の計画は失敗して、信頼していた人には殺されかけて、庇ってくれた人も失ってしまった。

この辺の感情全部無視してただゴン太を裏切ったんだと見てしまうこともできるけど、やっぱりそれにしては葛藤の描写が多すぎる。5章のことを考えても後半やおまけ要素でたくさん出てくる「人を殺せない」を後押しする言葉や情報を見ても、絶対悪い子ではないんだよね……。あれだけ徹底的に調査しているのに死体だけは調べていないし、モノクマファイルですら見ていない。コロシアイゲームにおいて絶対に人殺しができない王馬くんは生き残るのがマジでハードモードだし、身を守るには誰かの助けを借りなきゃいけないんですよね。

そりゃあ仲間を犠牲にしてこんなことさせられて、それを見て喜んでる連中がいると知ったらブチギレるわ……。首謀者と、こんなゲームを見て喜んでるやつらをまとめて絶望させる……それ、悪じゃないんですよ……悪を滅ぼすヒーローの精神なんですよ……。キミ最初からずっとみんなのためじゃん、誰にも気づいてもらえないけど……。
それでいて、誰かの(6章的には製作者のフィクションの)思惑通りに踊らされている自分自身やみんなの存在意義を諦めたくなくて、それが「ゲームは勝たないと意味がない」とか「オレって…つまらなくなかったろ?」「もう最原ちゃんは、オレを一生、忘れないよね?」って台詞に表れているのでは。

彼は誰かの中に自分が存在していてほしいんだ。本当にみんなを仲間だと信じていたかったのは王馬くんの方なんだ。「キミらがどう思うかはともかく、オレはみんなを仲間だと思ってるよ」「だからオレは身を引くんだよ」ううっ……そんなに悪役を背負い込まなくてもいいのによ……大好きだよ~~~~~!!!!

5章

王馬くん、彼はまさしくピュアだったんですよね……どうしてもこのゲームとそれを見て笑ってる奴らが許せなくて、どんな手を使っても勝ちに行こうとした。それを言い当てる百田くんの勘よ……2周目やるとさらに「なんの理屈も根拠もないのに何故か答えだけは言い当てる」ところが多くて恐ろしい奴
多分最原くんにだけは暴かれてしまうこともわかってたんじゃないかな。というか、自分の考えていたことを最原くんに伝えて受け継いでもらうために証拠品を用意していたような気もする。「今回の真犯人は偽装がお粗末だから手伝ってあげようと思ってさ」も台本だったわけだし、プレス機で服を脱いで残しておく必要も、死ぬ瞬間を映像にしておく必要もない(エグいなあプレス機……)
嘘ばっかりの自分でも、証拠品というヒントがあれば最原くんにだけは分かってもらえる。4章までのことを踏まえて、彼ならそれが可能だと分かっていたからこそ。
最後の共犯者が百田くんなのはもう……。対極に位置する2人だからこそ、って感じでしたね。百田くんが最後に王馬くんの本心を信じたからこそトリックが成立した(きっとこれもただの勘なんだと思うけど)。最原くんが百田くんを信じていなければ、王馬くんの意図を伝えることが成立しなかった。そして王馬くんの意図が伝わらなければ、最原くんは6章で戦うことはできなかった。

ところで台本をいつ用意したんでしょうね……「俺は好きだけどね」って台本に用意されていたのか!?王馬くんが言いそうだと思った百田くんのアドリブだったのか!?それとも百田くん自身の台詞なのか(それだといろんな意味で春川ちゃんが絶望なので掘り下げないほうがいいね)入間ちゃんへの罵り台詞とか私は一緒にビクンビクンしていました、すみませんでした選択肢を間違えた時に「この程度の問題を間違えるなんて、入間ちゃん並かそれ以上の恥ずべき存在だよね」的なことを言われて最高でした。あれはファンサ(ドMか?)(はい)

脱線しましたけど

5章の台本が本当に全展開を想定した台本だったのなら王馬くんも百田くんも天才すぎるので、最初はゴン太アルターエゴと同じように人格をエグイサルプログラム内に置いておいたのかなと思いましたが違いましたね。違うのか?だってボイスチェンジャーまでついてるんだろ……?登場直後の古すぎる不自然なネタが百田くんによるものだとしたら「オレはそんなんじゃないよヘタクソ」ってチェンジしてたのでは()

まあ死んでるのだろうとは思いますが台本が天才すぎるという違和感と死体を確認した人が誰一人いないという点でシュレディンガーの王馬くんですね。実は死んでるのも嘘だよー!って言われても信じてしまうくらい完璧な犯行すぎる……。

これも本編では明かされないんだろうけど、この格納庫で気になる点、やたらとご立派なトイレが有ることなんだよな……。最原くんの言う通り、モノクマ達は当然使わないし。5章まで明かされず、5章ではどうでもいい場所になったから開放した……ということは、ここにはエグイサルを作ってた首謀者サイドの人物が存在していたということになるんですよね。キーボにウンコ記録機能を追加したウンコへのこだわりエピソードがあるうえ4章で死んだ入間ちゃんか?やたらとトイレが近い夢野ちゃんか?わざわざ便器であることに意味があるような気がしてならない……。

アンジーちゃんの研究教室が開放された時も「作るのが間に合わなかったのかな?」みたいな台詞があるので……首謀者白銀ちゃんとは別に開発係的な協力者がいた可能性はあるよね。エグイサルはそもそもオートで工事してたからそこに関しては大丈夫だし。入間ちゃんは1章エグイサル登場シーンで「殺すならオレ様は最後にしろ!」と怯えていたり、めちゃくちゃ外に出たがっていたりするシーンが多いし、明らかに首謀者に不利になるエレクトハンマーや電子機器を自由に操れるリモコン、虫取り機とかも王馬くんに作っているのでどちらかというと「参加させられた」「協力させられていた」という感じはしますが。

紅鮭団やるといじめられてるのか?と思えるような台詞とか、自分の腹を割くみたいな話が入間ちゃんから出てくるので、そういう役目と絶望からの開放とか、ほぼ自殺みたいなことが4章の犯行動機だったとしたら、入間ちゃんを毛嫌いしてるみんなにわざわざ動機の解明をさせないようにしたのもわかるような気もする。王馬くんをターゲットにしたのも「一番殺しやすそうだった」からなので、王馬くんに対して殺意があったわけではないんですよね。唯一おびき寄せられる、ある意味信頼できる相手だっただけ。

「いじめ?これってそういうゲームだよね?」って発言もありますね。モノクマーズもおちゃらけながらもストーリーの核心に近いことを話してるんじゃないか?ってメタ視点だと思うので……最初からいじめられているという描写があったモノダムがおしおきの火に飛び込んで自殺したのも……モノファニーの腹から虫が生まれてモノクマーズが全滅したのも……とか。想像しかできないけどね!

6章

最後の白銀さん、彼女自身もあくまで模倣者としてのキャラクターのはずであって、最後に首謀者役として製作者の悪の部分の代弁をやらなければならなくなっただけというか。

つむぎちゃんが首謀者だとすると、王馬くんが首謀者を名乗りゲームを乗っ取ろうとしだしてからもつむぎちゃんは特に焦っておらずフーンって感じだったのが謎なんですよね……。それについてイライラしてたのはモノクマの方で、白銀ちゃんはそういう素振りを見せない。ゲームを続けてもらわなくては困るはずなのに、それを後押しするような台詞があまり出てこない。

彼女はコスプレに関して愛が必要だと常々言っていたので、「江ノ島盾子」をやるときは徹底的にやるはずです。それでいて、本人の人格も間違いなく「設定」されているはず……。みんなの「設定」を白銀ちゃんが考えたのなら、白銀ちゃんの設定は誰が考えたのか?って考えると、たしかにプレイヤー目線ではあの世界はフィクションなんだけど、それを伝えることは白銀ちゃんが江ノ島盾子として最原たちのみならずプレイヤーをも絶望させるために考えた「嘘」ということになる。

最原の研究室のファイルも「古いものはただの創作なのか?」って言ってるので、ダンガンロンパ53とかあの辺りの話は最原くんたちに絶望を与えるための嘘なんですよね。「外の世界」とか「視聴者」ですらも創作。そして、それを伝えたところでコロシアイが継続できるのか?って言ったら逆です。実際、外の世界の真実を知った時点でみんなコロシアイを辞めてしまってます。絶望は前に進む力を奪い、製作者と視聴者の望み通りに希望を求めることを演じるのも絶望でしかない。彼女は絶望しか与えていない……白銀ちゃんもやっぱりちょっとメタっぽい記憶を植え付けられていただけで、あの世界の人でしかない。絶望を与え、最後に失敗するところまで含めて、江ノ島盾子の「模倣」でしかない。

「チームダンガンロンパ」が「首謀者役」として白銀ちゃんを創り、白銀ちゃんは「模倣者」として「首謀者江ノ島盾子」を演じきった……ということなんですかね。


フィクションであるダンガンロンパの世界を、フィクションの視聴者が見ていて、さらにプレイヤーはその様子をゲームとして見ている。視聴者の世界とプレイヤーの世界は近いけど、少し違う。キーボくんの言う「内なる声」は、ゲーム内の視聴者の声とは違う。

最原くんたちがやぶれた世界を認知したのと同じように、プレイヤーもゲームの中に立たされる。
嘘なのはどこまでなのか?フィクション世界の先もフィクション世界なのか?私達のこの世界は誰かのフィクションじゃないと言い切れるのか?

そうなるとやっぱり人間は自分軸でしかものを見ることができなくて、この目で見たものこそが真実で、それが他の誰かや世界にとって本当か嘘かどうかなんて関係ない、ということになります。「オレたちは所詮は他人なんだよ」ハコニワで描いた マジでそれ

創作者の光と闇の論争と一緒で「希望でも絶望でも好きにしてください」なんだよね……私もそんなもんそれぞれの好みの問題だろと常々思っていますが()問題なのはそこじゃなくて、「フィクションであろうと現実であろうと、絶望であろうと希望であろうと、心が揺れることには変わりがない」ということ。そして物語やキャラクターの存在意義とは、それを通して「人を変えられる」ということ。

ほんとにこのことを描いてくれた作品に出会えて最高でした。私にとっては最初で最後のダンガンロンパになるんだろうな。

投げっぱなしにならず、かといって真実は明らかではなく、プレイヤーが「なにを信じたいか」で選ぶことができる。

信じる百田と疑う王馬……無駄な台詞が一切無い……。ここまで無駄が無いんだから、一見無駄に思える台詞もおそらくなにかを示唆している。まだわからないことがたくさんあるし、真実はゲーム内で語られたことだけじゃないのでは……?って、自分なりの真実が欲しくて2周目をやってしまいました。

そうやってこのストーリーで頭いっぱいにさせて、一生忘れない作品にさせる。どんな意見があってもそれはその人にとっての真実で、それこそが「フィクションで人を変えられる」証明になってしまう。プレイヤーの反響も巻き込んでまさに完全なる論破ですよ……すごすぎる。
全体的に「嘘」をテーマに作られていたような感じがしていて、これは本当に「このせかいはおうまこきちのもの」なのかもしれないなと思いました。主役すぎる。嘘には無限の可能性があって、なんだってできるもんな。最高だよ〜〜〜ありがとう……!!!

「オレが嘘をつくのは、他人を楽しませる為だからね!」

ところで王馬くんの自室のベッドの上にあった馬のマスク、どっから持ってきたんでしょうね。「遺書じゃないよ」(字がかわいい)があったんだから自分の死後に誰かが来るはずであることは想定してて、深夜テンションで「おうま」ってダジャレを思いついて部屋に持ってきて一人で「にしし!」してたとしたら可愛すぎるんですけど

翌朝スンッてしてそうだわ